「お灸は温める」というイメージがあります。実は、東洋医学で厳密にいうと、お灸は体表にこもった熱をさばく作用があります。本来、お灸は夏の養生に区別されるのです。インドでは、辛いカレーを食べて汗をだすことで酷暑をしのぎますが、お灸もそれに近い役割があります。
また、お灸博士の(故)原志免太郎先生は、お灸が身体に及ぼす影響として、自律神経の調和、発汗調整、免疫機能向上があると、科学的に証明されました。実際、南アフリカでは結核や薬物の副作用の治療として、日本のお灸が用いられています。
この夏、お灸をセルフケアに取り入れて、快適な夏を過ごしましょう。
※むくみやすい体質の方は、せんねん灸などの「台座灸」で火ぶくれをつくりやすいので注意が必要です。
また、お灸をする部位は体調によって差があります。当院で印を付けますので、鍼灸スタッフへご用命ください。