いよいよ暑い季節になりました。日本の夏は、暑さ(暑邪)と湿気(湿邪)が重なり、余計に不快感が増します。
今回は、暑邪について考えてみたいと思います。
東洋医学的な考え方の一つに、五行説があります。五行とは、万物は木火土金水の5つの元素からなると考え、それぞれが影響を与え合っているという考え方です。その考え方によると、夏は火に該当します。火は文字通り炎や熱を意味しますので、夏はその熱エネルギーのため暑邪が発生しやすいわけです。
暑邪は、心を痛めやすいと言われています。心は、血の巡りとともに精神機能にも関わると考えられています。ですから、夏の盛りには、イライラや睡眠障害など、精神症状も出やすくなります。特に今年はコロナの影響もありますので、適度に体を動かしながら、暗いニュースを見ない、好きな事、好きな物(音楽や、趣味)を上手に生活に取り入れるなど、明るく過ごす事も心がけたいものです。