日本では、慣例的に4月に学校や職場、官公庁も新しい年度が始まります。新しい環境や人間関係に順応しようと、緊張し頑張る一ヶ月です。
そして、5月初め、ゴールデンウイークがやってきます。
長めの休みに緊張の糸が弾け、今まで頑張った分自律神経のバランスが崩れてしまいます。
その結果、休み明けに心身に不調が出る、これが“五月病”です。正式には、適応障害という病名です。
症状としては無気力、焦燥感、不安感や思考力の低下などの精神的な症状や、だるさ、睡眠障害、食欲不振、腹痛などの身体的症状など様々です。
東洋医学的には、五月病は『肝気鬱血』(かんきうっけつ)と考えます。肝は精神を支配し、体内の血液や水分の流れ(気)に関与します。肝がストレスなどでダメージを受け、気の流れが悪くなると、五月病の症状になってしまいます。
養生としては、天気の良い日は朝日を浴びながら、深呼吸をして、背伸びをして、体を大きく広げてみましょう。
体いっぱいに陽気を取り込みストレスに負けない体作りをしましょう。