3月5日に啓蟄を迎え、いよいよ季節は春らしくなってきます。七十二候では蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)と言い、冬ごもりをしていた生きものたちが戸を啓いて顔を出す頃です。気温の上昇とともに冬の間、閉蔵していた動植物も人間も外に向かって動きを始める時です。そのためこの時期は、肝の働きが活発になると言われています。東洋医学で言う肝は、血を養うとともに自律神経にも関わります。春はなんとなく気分が優れない、気持ちが不安定になりやすいなどの症状が現れやすいのは、急に肝が動き始めバランスが崩れてしまった為。バランスを整えるために、まずは冬の間に溜まった余分なものを外に出し、リセットすることも必要です。肝の機能を助けるセロリ、トマトなどや、気の巡りを助ける「酸」に属する食材の梅、イチゴ、レモン、オレンジなどを食するのも効果的です。
3月20日は春分を迎え、七十二候では3月25日頃を桜始開(さくらはじめてひらく)とし、
いよいよ春本番となります。肝の気もいよいよ
活発になり、逆にイライラしてしまうことも。黄帝内経では春の養生として、早起きをして、ゆったりと散歩すると良いと書かれています。ストレスを溜めない様に、春の暖かな陽を浴びながら適度な運動を心がけましょう。
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