9月になりました。いよいよ季節は秋に向かいます。9月2日は七十二侯で禾乃登(こくものすなわちみのる)と言い、稲が実をつけ穀物が実る季節になった事を表します。そして8日は白露、20日は秋の彼岸の入りとなります。
黄帝内経によりますと、秋は「収斂」(しゅうれん)の季節と言われます。万物が成熟し収穫される季節で、徐々に強い風が吹き、大地には粛清とした気配が漂ってきます。秋の養生法は早寝早起きを心がけ、心を穏やかにゆっくりと過ごす事を心がけましょう。
又、秋は乾燥から肺を痛めやすい季節です。東洋医学で言う肺には、呼吸器系とともに皮膚も含まれます。今年は特にコロナ感染症へも注意が必要ですので、喉や気管支が乾かないよう湿度に気を配るほか、喉を潤す効果のある長芋、レンコン、豆腐など白い食材を。皮膚は、今の内から保湿を心がけましょう。